その記事は役に立ってる?

「この記事は役に立っているだろうか」
「公開した記事の効果を知りたい」

あなたがウェブマーケターであれ、アフィリエイターであれ、企業のウェブ担当者であれ、このような悩みを抱えているかもしれません。せっかく時間をかけて作ったコンテンツでも、効果を測定しなければ「数撃ちゃ当たる」のギャンブルと同じです。

「公開したから、はい終わり」ではなく、しっかり後は追っていきたいもの。そうは言うものの、「どのように効果測定すればいいか分からない…」という悩みは、私も日頃からよく相談を受けます。

そこで今日は、誰でもすぐに実践できるコンテンツの質をチェックする方法を紹介しようと思います。

ユーザーは記事を読まない

まず大前提として、大事な話をしておきます。今からする話を聞いたことがない方は驚くかもしれませんが、あなたのウェブサイトに来るユーザーは、実は記事を読みにきてはいません。正確に言うと、読むのではなく、見に来ていると言えます。

まずページにたどり着き、タイトルや見出し等をザッとチェックする。

そこで興味のありそうな内容であれば、太字や赤字、背景色、画像、動画など、特に気になるポイントをチェックする。

そこで更にコミットしたユーザーのみ、全体の記事を丁寧に読んでくれます。

ということは…

つまり何が言いたいかというと、本気で「良いコンテンツ」だと感じてくれたユーザーしか、記事をじっくり読まないということです。また、逆に言えば、じっくり読まれる記事というのは、ユーザーが知りたいことに正しく答えた、良質なコンテンツとも言えますね。

ということは簡単な話、今すぐ手軽に記事の質を確かめたいなら、その記事の平均滞在時間をチェックすればいいのです。大概のアクセス解析ツールであれば、各記事の平均滞在時間は確認できるはず。私はグーグルアナリティクスを利用していますが、かく言う私も滞在時間は常々チェックしています。

そうは言うものの、一体何分読まれていれば合格なのかという疑問もあるかもしれません。滞在時間にも目安があり、ただ長ければいいというわけではないのです。

平均ページ滞在時間の正解

でも、その考え方は簡単です。その記事を読むために必要な時間に近ければ近いほど正解に近いと言えます。「読書速度測定」によると日本人の分間読了単語数は400~600文字だそうです。ということは、あなたが調査したい記事の全体文字数を先ほどの数字で割れば、おのずと答えは出てくるはずです。

例えば、今あなたが読んでいるこの記事は全体で2153文字あります。

そのため、読了単語数を500文字とした場合、2153文字÷500文字=4分18秒となり、平均滞在時間が4分18秒であれば、この記事は十分に役に立ったといえるわけです。

ユーザーの属性によっても異なる

ただし、この計算方法には注意点もあります。それは平均読了単語数で測れない部分も存在しているということ。

例えばこんな例。

あるコンプレックスに悩む女性。その悩みを解決するために、あなたのサイトに辿り着いた。

このケース、多くの場合は平均滞在時間が平均読了時間より長くなるはずです。なぜなら、同じ文章であっても、その悩みを抱えた人間とそうでない人間では言葉の重みが違うためです。言葉に重みを感じれば感じるほど、文章を読むスピードは遅くなります。

1文を読む度に辛い思い出を思い出したり、解決策を考えたりするためです。

また、記事内にワーク形式のコンテンツやアンケートタイプのコンテンツがある場合も、平均読了時間では評価できない可能性があります。

そこで更におすすめなのでが、本物のユーザーにテストしてもらう方法です。本物のユーザーと聞くと実際にあなたのサイトに来ている人を思い浮かべるかもしれませんが、そんなことはありません(もちろん、本物が一番良いですが…)。

でも、サンプルユーザーなど、探せばいくらでもいます。

社員や知り合い、クラウドソーシングでも

たとえば、あなたの会社や友人などで協力してくれそうな人がいれば、その人に実際にテストしてもらうといいでしょう。読み終わるのに何分かかったのか、どんな風に感じたか、最高のフィードバックになるはずです。

また、周りに強力してくれる人がいないなら、ランサーズ等のクラウドソーシングを利用するという手もあります。こういったクラウド系のサービスを活用すれば、サンプルユーザーを大量に集めることが可能です。

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クラウドソーシング「ランサーズ」

 

ランサーズにはタスクという機能があり、例えばある特定の悩みを抱えたテスターだけを集め、実際にあなたの記事を読むのにかかった時間、気付いた点などを聞き出すことも可能です。私が活用したときも1テスター10〜20円程度で集められました。

平均滞在時間を調べる程度なら10テスターも居れば十分だと思います。経費でいうと100〜200円で済みます。あなたがこの金額を高いと思うかは分かりかねますが、この金額でコンテンツの質を正しく評価できるのであれば、私は安いと思っています。

いずれにしても、あなたの頭の中だけでコンテンツの質を判断するのは適切とは言えないでしょう。相手の顔が見えないWebの世界だからこそ、生身の人間に協力してもらいテストすることが大事なのです。