ウェブサイト移転

サイト売買において、サーバー移転の代行を依頼する際の注意点やリスク

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サイト売買をしようと思った時に、意外に大きなハードルとなるのが『サーバー移転』です。

今サイト売買をやっている方のほとんどは、アフィリエイターやネットショップのオーナー、スモールビジネスのオーナーなどです。元々Web制作関係の方々ではありません。

そのため、HTMLやCSS程度であれば触れるという方はいても、PHPやデータベース(Mysql)を扱える、果てはサーバーをいじるとなると、自信を持って担当できる方は一気に減る印象です。

また、「サイト売買は何度か経験があり、サイトの引越しも出来ます」と謳う方でも、フタを開けてみると作業の仕方が雑であったり、リスクの高い方法で進めている可能性もあります。

そこで今日は、サイト売買後のサーバー移転に関して、最低限チェックしておきたい注意点やリスクについてお話してみようと思います。これからサイト売買に取り組まれる方や、今後検討されている方は、是非チェックしておいてください。

目次

秘密情報を守る

サーバーの移転には、以下のような情報が必要です。

  • ドメイン業者のログイン情報
  • サーバー業者のログイン情報
  • サイトの管理画面へのログイン情報(Wordpressなど)

これらの情報は秘密情報、つまり当事者以外は知ってはいけない最重要な情報となります。これら情報や外に漏れた場合には、コンテンツをコピーされるのはおろか、サイトを乗っ取られてしまったり、権利まで奪われてしまうリスクがあります。

それほど大事な情報を、あなたはどのように守っているでしょうか?

その方法の1つに、NDA(秘密保持契約)があります。この契約書は、その取引で知り得た情報を外部に漏らさないと約束をするものです。この契約書を事前に作成しておくことで、万が一に外部に情報を漏らされた場合の対処賠償責任などを担保しておくことが可能になります。

データを守る

先にお伝えしたようなログイン情報など、管理における情報を守ることが出来たら、次にチェックしておきたいのが、サイトデータのバックアップです。

  • 作業進行にあたりバックアップは取ってくれるのか
  • バックアップは何重に保存するのか(PC+HDDへも保存.etc)
  • 保存したバックアップはいつまで保持しててくれるのか

などなど、バックアップの対応範囲を明確にしておくべきです。そうしないと、いざデータが消失した際にサイトが復旧出来なくなってしまいます。

移行期間を決める

サイト売買後のサーバー移転においては、「どれぐらいの期間でサイトを引越しできるのか」も重要なチェックポイントです。早く移転すればするほど売上が立つので、収益を得ることができます。逆に言えば、サーバーの移転が遅れるほど、お金を得る機会を損失するとも言えます。

また、移転の際に不具合が起きて遅延するケースなどでは、サイトの表示がうまくいかない事が原因でSEO評価が下がり、検索順位が下落してしまう危険性もはらんでいます。

そのため、ただガムシャラに早ければ良いというわけではなく、無理のない現実的な移行スケジュールで進めることが大事です。サーバー移転の要領や方法を熟知している方であれば、およそかかる時間は予測ができます。

ですので、「どれぐらいの期間で作業が完了しますか?」という問いかけに対し、「およそ2日間、遅くとも3日以内には完了できます。」など、具体的な返事をもらえるかどうか確認しておきましょう。

まとめ

本日はサイト売買における、サーバー移転代行の依頼をする際の注意点をお話させていただきました。いかがでしたでしょうか?

サーバー移転業界は、作業の進め方も相場観もいまだバラバラです。クラウドソーシングなどを見るとかなり安くやっている方もいるのですが、契約書やバックアップなど、肝心な重要ポイントが抜け落ちている方も多く見受けられます。

サイトは長期的にお金を生み出してくれる資産ですから、安全・安心して任せたいものですよね。その点、弊社で運営しているサイト引越し屋さんというサービスでは、本日お伝えした注意点やリスクを全てカバーできる形で展開しています。

サイト売買が決まったはいいが、サーバーを移転できる者がいない
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そんな悩みを抱えている方は、是非一度ご覧になってみてください。

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ムームードメイン同士でドメインを譲渡する方法

ムームードメイン間のドメイン譲渡

サイト売買でサイトを譲渡する際や、ドメインのアカウントを複数持ちたい場合などに、ドメインの譲渡作業があります。今日は譲渡元と譲渡先のドメイン会社がどちらもムームードメインであった場合の解説をしていきます(ムームードメイン間のドメイン譲渡は無料で行なえます)。

※ムームードメインの譲渡方法は、2016年2月18日以降、変更になりました。
 この記事を書いている2016年10月現在の最新方法を掲載しています。

ムームードメインのドメイン譲渡手順

それでは早速ですが、ムームードメイン間でのドメイン譲渡手順を示します。

ムームードメインにログイン

こちらのログインページより、ムームードメインのログインページに行き、ムームーIDとパスワードを入力のうえログインします。

login

お問い合わせページへ移動

ログインすると管理画面にいきますので、左側のメニューからお問い合わせをクリックします。

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ドメイン譲渡ページへ移動

お問い合わせページに移動すると、ページ中央ぐらいにドメイン譲渡ページへの案内が表示されますので、こちらをクリックします。

contact

譲渡するドメインを選択

ドメイン譲渡ページに移動すると、あなたの所有するドメインの一覧と、譲渡先のムームーIDを入力する欄が表示されますので、それぞれ該当のものを選択・入力し、確認ボタンを押します。

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ドメイン譲渡の承認

先ほどの申請にて、譲渡する側の作業は完了となります。次に必要なのが、譲渡される側での承認です。

承認といっても、承認メール内のURLをクリックし、承認ボタンを押すのみになります。譲渡する側が先ほどのドメイン譲渡申請を行うと、譲渡先の方に承認メールが来ますので、そちらを確認のうえ作業を進めてください。

これにてムームードメイン間でのドメイン譲渡方法は終わります。

WHOIS情報(管理者情報)の確認、変更も忘れずに!

ドメインの譲渡に関しては以上になりますが、最後にWHOIS情報について。WHOIS情報とは、そのドメインの管理や運営者の情報をまとめているものです。各ドメイン会社、ドメイン毎に設定がされています。

ムームードメインの場合には、個人のWHOIS情報ではなく、ムームードメインが代理で標準設定されているのですが、念のため確認しておくことをお勧めします。

WHOIS情報設定画面に移動

先ほど利用したムームードメインの管理画面に戻り、左側のメニューからWHOIS情報変更をクリックします。

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WHOIS情報の確認

WHOIS情報変更ページにいくと所有ドメインの一覧が表示されるので、確認したいドメインを選択します。

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WHOIS情報の確認、変更

するとドメインのWHOIS情報が表示されるので、内容を確認します。

ページ上部の情報公開の箇所が「弊社の情報を代理公開する」になっていれば、ムームードメインにて代理で設定されているので、そのままで問題ありません。以下の画像も代理公開の内容です。

whois

登録者 名:Whois Privacy 姓:Protection Service by MuuMuuDomain
法人名 / 個人名 GMO Pepabo, Inc.
国名 JP
郵便番号 8100001
都道府県 Fukuoka-ken
市区 / 州 Chuo-ku Fukuoka-shi
町村・番地 2-7-21 Tenjin
建物名・部屋番号 Tenjin Prime 8F
電話番号 81-927137999
ファックス番号 81-927137944
メールアドレス privacy@whoisprivacyprotection.info

逆に、先ほどの情報公開の箇所が「お客様の情報を公開する」に設定されていた場合、元管理者の情報が設定されているはずですので、変更する必要があります。

もしあなたの個人情報または会社情報を公開してもいいということであれば、その情報を記入し、変更します。代理公開を希望する場合には、情報公開の箇所を「弊社の情報を代理公開する」に変更しましょう。

これにてドメインの譲渡後のWHOIS情報の確認・変更作業は以上になります。

サイト移行前にバックアップが必要な理由

ウェブサイトの移行を行う際、サイトのデータをバックアップ取るのは、移行を安心・安全に進めるうえで必要な作業です。ですが、中にはバックアップ作業が日常化されていなかったり、「バックアップなんて面倒くさい」と感じている方も意外に多いのではないかと思います。

そこで今日は改めて、ウェブサイトの移行時にバックアップを取っておく理由についてお話しようと思います。

最悪の事態が発生しても、復旧が可能

バックアップを取っておく最大の理由は、たとえどんな事が起こったとしても、データのバックアップさえ取っておけばサイトを復旧できる点にあります。

私達が普段から利用しているレンタルサーバーも、元を辿れば人間が管理しているため、サーバー環境がおかしくなってデータが消失する可能性が無いとも言えません。または、自分で誤って削除してしまう可能性だってあります。

そんな時に、バックアップさえ取っておけば即座に復旧が可能です。

お金をかけずに復旧できる

また、バックアップを取らなかった場合の最悪の事態はサイトを復旧できない状態にありますが、その次に考えられるケースが、レンタルサーバーに依頼しデータを復旧してもらうケースです。

各社レンタルサーバーのデータバックアップ状況や費用についてはこちらの記事をご覧ください。
>>各サーバー会社のデータバックアップ機能一覧

レンタルサーバーによるバックアップサービスですが、多くの場合はお金がかかります。そのため、バックアップを取っておけばこの費用を抑えることが可能です。

これについては私も以前に痛い思いをしたことがあります。エックスサーバーで運用していたあるアフィリエイトサイトのサイトデータを、何を考えたか誤って削除してしまったのです。そのため、1万円払ってデータを復旧してもらいました。

復旧できただけマシかもしれませんが、本来であれば必要のない費用がかかってしまったことは確かです。

復旧までの時間が速い

最後は、データを復旧するまでの時間です。レンタルサーバーにお金を払って復旧してもらえるといっても、依頼して即座に対応してもらえるわけではありません。所定の手続きや支払いの確認を経て、復旧作業に取り掛かってもらえます。

そのため、こちらとしてはサイトが表示されないなどの事情から「今すぐに復旧してほしい」と思っていたとしても、現実的にはそれは不可能だということです。

ですが、自分でバックアップを取っていた場合には、復旧までの時間をコントロールすることができます。自分の都合がつく限り、バックアップしていたデータを再アップロードすれば復旧が完了するので、即座に対応することができます。

 

以上、サイト移行時にバックアップを取っておく理由になります。バックアップを取っておくことで、サイトが消失するリスクを抑えられる他、お金や時間も節約できるというのは見過ごしてはいけない点だと改めて感じました。

特に、自サイトの移管ではなくサイト売買時のサイト移管であった場合、先方との利害関係もあるので、最大限のリスクヘッジをしておきたいものですね。

改めて、各社レンタルサーバーのデータバックアップ状況や費用についてはこちら。
>>各サーバー会社のデータバックアップ機能一覧

無料ブログからWordPressへの引越し(移転)における3つの注意点

無料ブログを運営中の方の中には、レンタルサーバーによるWordPress運営への引越し(移転)を検討されている方もいると思います。レンタルサーバーといっても、利用料が安い業者で数百円、高くても千円程度で借りることが可能です。

そのため、個人の方でも気軽に利用することができます。

ですが、レンタルサーバーの契約以外にある問題点として、引越し(移転)の手間があります。無料ブログは各社で仕様が異なるため、どの無料ブログでもスムーズにWordpressに移行できるわけではありません。各無料ブログで注意すべき点があります。

今日は、無料ブログからWordpressへ移行する際によくある注意点をまとめておきます。

目次

無料ブログからの記事エクスポート、およびWordpressへのインポート

Livedoorブログ、FC2ブログ、Broggerなど、有名どころの無料ブログには、記事本文のエクスポート機能が付いています。現在はほとんどのブログサービスにてこういった機能があるかとは思いますが、念のためエクスポート機能があるか確認しておきましょう。

また、エクスポートした記事には形式があり、その形式によってWordpressへのインポートの仕方も異なります。以下の8つは、Wordpressで対応できる代表的なインポート機能です。

  • Blogger
  • LiveJournal
  • Movable Type と TypePad
  • RSS
  • Tumblr
  • WordPress
  • カテゴリーとタグの変換ツール
  • ブログロール

たとえば、Broggerを利用している方なら1つ目のBroggerツールでインポートが可能となっており、livedoorブログやFC2ブログでは、3つ目のMovable Typeにてインポートが可能です。

URL(パーマリンク)の移行

記事のインポートに関連して重要となるのが、URL(パーマリンク)の移行です。

無料ブログに独自ドメインを使わずに運用していたのならあまり気にする必要はありませんが、独自ドメインにて運用しているのなら、Wordpress移行時にトップドメインはもちろん、個別記事のURLも引き継ぎたいところです。

個別記事のURLを引き継ぐことで、各記事のSEO的なドメイン評価を引き継げるほか、SNSやブックマーク、被リンクなども引き継げるためです。

WordPressでは標準として、以下のようなパーマリンクを設定することができますが、

  • 日付と投稿名:http://kaigai-ryokou.xyz/2016/08/03/sample-post/
  • 月と投稿名 :http://kaigai-ryokou.xyz/2016/08/sample-post/
  • 数字ベース :http://kaigai-ryokou.xyz/archives/123
  • 投稿名   :http://kaigai-ryokou.xyz/sample-post/

これらの他にも多くの指定方法があります。そのため、現在使用している無料ブログのURL形式によって対応難易度は異なるものの、多くの場合でURLの引継ぎが可能です。

画像の移行

無料ブログからWordpresへの移行において大きな障壁の1つとなるのが、画像の移行です。Broggerなど、自動で画像を移動できる無料ブログもありますが、ほとんどの無料ブログでは手動で画像を移行させる必要があります。

記事を移行しただけでは画像のパスが移行元サイト(無料ブログ)のものになっています。そのため、移行後も表示はされるものの、万が一に無料ブログが削除された場合は移行先サイト(Wordpress)側の画像が表示されなくなってしまいます。

ですので、多少手間はかかりますがWordpressで使用するレンタルサーバー側に画像を移行し、各記事の画像パスも移行先のものに修整しておきましょう。

まとめ

以上、無料ブログからWordpressへの引越し(移転)における3つの注意点となります。他にも細かい点を挙げればきりがないのですが、今回は最も重要となる項目に絞ってお伝えしました。もし移行される際は、最低限これら3つは担保しておきましょう。

また、初めて移行作業を行う方の中には、思うように作業が進まず行き詰ってしまうこともあるかと思います。そんな時は移行作業を代行するのも1つの手です。弊社ではサイト移行の代行も請け負っておりますので、もしお困りの際はお気軽にご相談ください。

>>無料ブログからWordPress移行作業の代行

各サーバー会社のデータバックアップ機能一覧

データのバックアップ

サーバー移転作業において

サイト売買における重要事項の1つに、サーバー移転作業があります。

サーバー移転作業においては、

  • 移行元サーバー上のデータを残した状態にしておく
  • 移行元サーバー上のデータをサーバー外(PCやHDD)に保存しておく

などの対策により、データが無くなるというリスクは回避できます。そのため、万が一に移行先サーバーへの設置が失敗したとしても、移行前のサーバーに切り戻すことで、表示が可能です。データが消えることもありません。

 

ですが、どんなに万全の体勢を取っていたとしても、移行元データが消えるリスク(移行元サーバーから誤って消してしまう、PCの故障.etc)を0%にすることは出来ません。

そこで重要となるのが、サーバー会社によるバックアップ機能です。サーバー会社によっては、私たちが契約しているサーバーとは別にバックアップ用のサーバーを用意しており、万が一私たちが使用しているデータを抹消したとしても、復旧できる場合があります。

データには、サーバーデータデータベース(DB)があり、各サーバー会社毎にバックアップ機能が異なります。そこで今日は、各サーバー会社のバックアップ機能をまとめておきます。

各サーバー会社のデータバックアップ機能一覧表

※下記情報は2016年8月にお調べしたものになります。更新情報には最新の注意を払っておりますが、サーバー移転ご契約の際は念のため最新情報を確認させていただきます。

サーバー名
利用料
サーバー
保存期間
復旧料金
DB
保存期間
復旧料金
エックスサーバー
0円
7日間
10,000円
14日間
5,000円
シックスコア
0円
7日間
10,000円
14日間
5,000円
X2
0円
7日間
10,000円
14日間
5,000円
さくら
お名前.com
0円
21日間
0円
ロリポップ
300円
7日間
0円
7日間
0円
ヘテムル
700円
無期限
0円
無期限
0円
KAGOYA
0円
無期限
0円
無期限
0円

 

さくらとお名前.com以外の会社では、サーバー会社側によるデータの完全バックアップが可能です。利用料金または復旧料金がかかるものの、データを復旧することが出来ます。

さくらの場合はサーバーデータ、データベース共にバックアップは行われず、お名前.comの場合もサーバーデータのみとなっています。これらいずれかのサーバーから移転する場合には、より一層データ管理に注意が必要だと言えます。

以下、各サーバー公式ページ

最後に、各サーバー会社の公式ページをまとめておきます。

WordPressと無料ブログの違い。結局、どっちがいいの?

最近(といっても数年前からですが)「自分のメディア作るならWordPress一択!」とか「無料ブログは削除される恐れがあるから危険」みたいな流れが強くなっていますね。

WordPressという言葉もかなり浸透してきているし、クライアントさんと話していても知っている方が増えてきたように思います。実際、グーグルトレンドを見ても、注目度は年々増加の傾向にあるようです。

Google Trends - Web Search interest_ ワードプレス

そんなWordpressですが、無料ブログに比べて全て勝っているかというと、実はそんなこともありません。私自身はWordpressを使ってオウンドメディアを構築することがほとんどですが、無料ブログにもメリットはあると感じています。

要は使い方の問題であって、どちらかを絶対視するとかそういう話ではないように思います。

WordPressと無料ブログの大きな違い

ここでは、無料ブログの中でもアフィリエイターが多く存在し、最近話題の有名ブロガーも多いはてなブログを例にお話します。

まず私が考えるに、Wordpressとはてなブログでの最も大きな違いは、「運営の自由度」でしょう。

自分でレンタルサーバーを借りて独自ドメインでWordpressを構築すれば、基本的に運営はフリーダムです。アフィリエイトしたからとか、出会い系の記事を書いたからといって、勝手に削除されたりすることはありません。

ですが、はてなブログ等の無料ブログを使っていた場合には、各ブログの規約に従う必要があります。実はかく言う私も、過去にいくつもの無料ブログを削除されています。自分では規約に従ったつもりでも、運営側が規約違反と判断すれば、削除される可能性はあるのです。

そもそも、規約といっても具体的に分かりやすく書かれているブログサービスはあまりなく、解釈を変えればどうとでも取れるような内容のものも多くあります。そのため、100%規約に沿ってブログ運営することは、事実上、難しいと感じています。

無料ブログ(はてなブログ)の利点

ここまで読んだあなたは『じゃあ、Wordpressの方が絶対に良いじゃん!』と思うかもしれませんが、絶対にそうとは言えません。というのも、無料ブログには独特のコミュニティ要素が含まれているためです。

たとえば、はてなブログでいえば「はてなブックマーク」がそれにあたります。

「はてなブックマーク」とは皆さんご存知の通り、インターネット上のお気に入りを作れるサービスです。もちろん、これもはてなが提供しています。

この「はてなブックマーク」がアクセスを集めるうえでなかなか強力なのです。このサービス自体は外部のブログでも利用できるのですが、はてなブログ利用者は外部ブログよりもブックマークを集めやすい傾向があります。

まずはてなブログを利用していることではてな民から読者登録をしてもらえたり、はてなブログ利用者の方がはてなブックマークの新着・人気エントリーに表示されやすいという特徴があるのです。

そのため、はてな自体からの被リンク効果に加え、ソーシャル拡散によるアクセスアップ、それに応じた更なる被リンク獲得も狙えます。これはぽっと出のWordpressサイトでは絶対に真似しにくい手法です。

ブログ削除のリスクとは?

『でも、ブログ削除されたら終わりでしょ?』
実はそうとも限りません。

そもそも、はてなブログだろうがWordpressだろうが、どこのサーバーにデータを保存しているのかの違いであって、はっきり言って削除はそこまでリスクの高いことではありません。もちろん、しっかり独自ドメインでの運用に加え、バックアップを取っていた場合の話に限ります。

独自ドメイン運用に加えバックアップさえ取っておけば、はてなブログが削除されたとしても、ドメイン要素(下層記事も含めて)を引き継いだまま、Wordpressに移行ができるためです。

ネットメディアの集客(SEO)において大事なことはドメイン評価です。下層記事のURL含め、トップドメインを変更せずにドメイン評価を引き継げる以上、データがどこに入っているかはそれほど重要なことではありません。

そのため、『○○さんがブログ削除されたから俺も早く移行しなくちゃ~』のように、焦りだす必要はないのです。ただし何度も言いますが、バックアップをしっかり取っておくこと。

移行の際の注意点

ただし、バックアップだけでは実現できないこともあります。各ブログサービスでは独自の機能も実装されているため、Wordpressでは同じことが実装できないケースも多いのです。はてなブログでいえば、ブログカードと画像の移行がそれにあたります。

はてなの人気機能として、ブログカード機能がありますが、あれはWordpressにそのまま引き継ぐことはできません。記事中にたくさん使っていた方は削除する必要があります。

また、画像も同様に移行できません。移行できないといっても”一括”では移行できないという意味ですので、新しいサーバーに再アップロードすれば、問題なく移行することができます。

画像をアップロードし直して、各記事の画像パスを書き換えるのは地獄のような作業だとは思いますが…。

このように、無料ブログは各社それぞれ特徴や機能が違うため、移行の際は「何が実現可能で何が不可能なのか知っておくこと」が重要です。ちなみに、グーグルが提供しているBroggerは、Wordpressへの移行が非常に楽です。

>>[サイト移行実績]手相占い師:星健太郎さん【Broggerからwordpressへ】

結局どっちがいいの?

ここまで自由気ままに意見を書いてしまったので、そろそろ結論を書いておきます。結論から言うと、最終的にはWordpressを使いましょう。最終的にはというのは、サイトの基盤的な問題やあなたの技術・ビジネス展開の話です。

WordPressは自分で所有するブログ(サイト)なので、もちろん自由に扱うことができます。ですが、ある意味ここでの自由とは独立したてのフリーランスのようなものです。知名度や技術が乏しければ、最初は苦労します。

初めてメディアを持つ人がいきなりWordpressでサイト構築しても、機能を使いこなせない、数ヶ月アクセスは来ない、結局は挫折しちゃうんですね。

もちろん、自分の今後のビジネスが見えているとか、アフィリエイターとして食べていく覚悟があるとかなら、いきなり始めちゃってもいいとは思います。覚悟の問題です。

でも、『なんとなくブログで稼いでみたいなあ』ぐらいの感覚なら、無料ブログから始めてみてもいいんじゃないでしょうか?

はてなブログを使えば、少なくともはてなブックマークやその他のはてな関係からアクセスは見込めますし、読者の反応が見えるというのはブログ運営の励みになります。Wordpressでソーシャル拡散とか起こそうと思うと、なかなか大変ですからね。

あとは、最初ははてなブログ+独自ドメインで始めて、被リンクがたくさん付いてドメイン評価が高まった段階でWordpressに移行するのもありですね。タイミングとしては最高だと思います。それもこれも自分の成長に合わせてですね。

最初は『ちょっとアフィリエイトやろうかな』ぐらいだったのが、ブログ運営していくうちに自社サービスとか商品販売とかしたくなったり、リアルビジネスに発展することも多いです。そうやって発展した段階で、Wordpressに移行して自由にビジネスしていくのが良いと思います。

>>サイトの移行でお困りの際はこちらまで