アフィリエイトも然りですが、SEOばかりを意識していると、コンテンツの重要性を見失うときがあります。
文頭にキーワードを持ってきた方がいいとか、キーワード比率がどうとか、色々考えてしまうと自然なコンテンツは生まれません。そういったSEO的な調整は、コンテンツが一旦仕上がった段階で行うか、公開後に時間を置いてから効果測定として行う方がいいと私は考えています。
では、普段コンテンツを作るときに私が意識していることといえば、3つしかありません。それを今日は話そうと思います。あくまで私個人の意見なので他の方にはそれぞれのスタイルがあるとは思いますが、1つの解として結果も出ているスタイルなので、参考になればと思います。
深く、広く、独特に
最初に結論を言ってしまいますが、私がコンテンツを作るときに意識していることは、以下の3つです。
- 専門性
- 網羅性
- 独自性(オリジナリティ)
もちろん、毎回これら全てを満たしたコンテンツが作れるわけではありません。検索順位はあくまで相対的な価値で判断されるため、ライバルサイトのレベルが低ければ、それなりのコンテンツでも上位を取れるのも事実です。
とは言うものの、せっかく作るのならば、今できる最高のものを作るのがクリエイターとしての本望だと私は思います。
コンテンツ=情報
Web業界ではよく「コンテンツ、コンテンツ」と呼ばれますが、ここで改めて定義し直してみたいと思います。
コンテンツ(Content)は日本語に直すと、「中身」や「内容」という意味があります。つまり、サイト内に作られた「内容」をそう呼ぶわけですが、簡単に言えば情報を指していると言えます。
どんなサイトでもそうですが、結局そこにあるのは情報です。その情報に価値があるとユーザーが判断すれば、多くのユーザーが利用してくれるようになりますし、検索結果でも上位に上がるのだと私は信じています。
そして、そのためには先ほど挙げた3つの条件が必要なのです。
専門性
まず情報には「深さ」があります。より専門的に述べられた情報ほど深いと判断し、ありふれた情報に対しては浅いといえます。
たとえば私たちが病院に行ったときに医者の発言が信用できるのはなぜでしょうか?それは医者=専門家という認識があるためです。専門家が述べた情報であれば、それは無条件に専門的な(信頼できる)情報だと感じてもらうことができます。
では専門家でなければ信用してもらえないのかというと、そんなことはありません。たとえば、裏金で無理やり医師免許を取った全く能力のない医者と、医師免許は持っていないものの戦場において数千回以上の医療経験をこなした医者ならば、どちらに手術してほしいでしょうか?
つまり、肩書きというブランドも印象を決める大事な要素ではあるものの、本当に大事なことは中身だということです。他にはない専門的な情報だからこそ、ユーザーは特別だと感じてくれます。
網羅性
情報には「広さ」もあります。たとえば「スポーツ」について語ってくださいと言われれば話せることはたくさんありますが、それが「スポーツ」→「野球」→「攻撃」→「バント」という風にキーワードが狭まっていくと情報の広さも変わってきます。
そして、コンテンツを作る際はこの情報の広さを意識し、網羅的に満たしてあげるページを作るべきです。
せっかくあなたが作ったページにユーザーが訪れても、その網羅性が60%しかなければ「何だか物足りないな」と感じ、足りない情報を探すために他のサイトへ行ってしまうわけです。でももし、その網羅性が100%と言わずとも90%も満たしていれば、ユーザーは満足します。
そして、ユーザーを満足させることで「このサイトには他にも良い情報がありそうだ」と思ってもらうことができ、リピーターになる可能性が高まるわけです。
ただし、ただ網羅的に情報を集めるだけでは、他のサイトと差別化するのは難しいです。それではウィキペディアやNAVERのようなまとめサイトと変わらなくなってしまいます。他のサイトと差別化するには、1つ目の「専門性」と次に解説する「独自性」が重要になります。
独自性(オリジナリティ)
最後は「独自性」です。ただし独自性といっても、自分がゼロから生み出した情報というわけではありません。
ランサーズなどのクラウドソーシングでよく見かける依頼に、「オリジナルな文章で書いてください」と注意書きがありますが、あの説明では抜けているように感じます。あれでは、「自分独自の情報を書いてください。」と言われているような気になるためです。
(そう思うのは私だけでしょうか・・・?)
独自性(オリジナリティ)とは、あくまでオリジナルの方法で情報を伝えるというだけです。
たとえば、先ほど「網羅性」の解説でスポーツの話を出したと思いますが、あれも独自性と言えます。情報の網羅性に関する話題は既に出回っている情報ではありますが、スポーツを交えて解説することでオリジナルのコンテンツになっています。
つまり、独自性とは過去の体験や自分なりの考えで語ることを言います。
Googleが掲げる10の事実
検索エンジン「グーグル」のトップページではいきなり検索入力画面が表示されますが、ちゃんと会社概要などのページもあります。またその中には「Googleが掲げる10の事実」というページがあり、実はここにも検索順位の秘密が隠されています。
そのページの1番最初にあるのが、
「1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」
です。
つまり、先ほど挙げた3つの条件のように、ユーザーのことを真剣に考え、それをページ上で表現できれば、結果は自然についてくるということです。
まず出来ることからやる
ただし、ここまで話しておいてこんな事を言うのもなんですが、最初から全てを満たそうとする必要はありません。特に1つ目の専門性は簡単にできることではないためです。専門性を表現するには、その分野に対する勉強や実践も必要になりますし、時間もかかるためです。
そのため、最初は2つ目と3つ目から実践してみることをオススメします。
ユーザーが知りたい情報をちゃんと返す(網羅性)、コンピューターが自動で書いたようなありふれた文章ではなく、自分なりの伝え方で語ること(独自性)、この2つを満たすだけでも十分に価値あるコンテンツを生み出すことは可能です。