昨年11月、資産構築のためにある収益サイトを購入していました。そのサイトはアクセス、成約ともに既に実践のあるブログで、情報商材をメイン収益とする良質なアフィリエイトブログでした。
購入してから今月で10ヶ月ほど経つのですが、アクセス228%、リターン166%を達成しました。覚書の意味も込めて、今回の成功事例を掲載しておきたいと思います。何かの参考になれば幸いです。
サイト売買条件
売買条件は下記の通りです。
購入金額 | 350,000円 |
月収益 | 約30,000円 |
アクセス | 約35,000PV |
収益モデル | 情報商材アフィリエイト、その他ASP |
媒体 | ブログ、メルマガ |
環境 | WordPress |
上記ブログはコンテンツがしっかり作り込まれていたためアクセスの安定性が優れており、また記事数は100本ほどと発展途上であったため、他に狙っていけるキーワードもたくさんあり、将来性が抜群のサイトであったと言えます。
月収益から計算すると、売買金額は相場相応での購入となりました。当初先方はもう少し高い金額を希望されていたのですが、サイト移行などを弊社で代行することを条件に、売買金額を下げていただけました。
リノベーションの結果と収益状況
それでは早速ですが、買取後のサイトリノベーションによるアクセス変化と現在までの収益状況を記していこうと思います。
アクセス変化
まずアクセスの変化ですが、
アクセスの変化に関しては、PVで見ると2倍以上、約228%まで伸びてくれました。リピーターが12%ほど増えたため直帰率が少し上がっていますが、その他の項目を見る限り既存のクオリティをうまく引き継げたことが分かります。
これまでに追加した記事数はおよそ100数十記事となっており、増加した記事数に合わせてアクセスも素直に伸びてくれた形です。
収益状況
次に収益状況です。
このブログのメイン商材は、冒頭でもお話した通り情報商材です。使っているASPはインフォトップで、軸となるメイン商材とその関連商材、合わせて3商品を紹介しています。それらの10ヶ月のアフィリエイト実績がこちらです。
これまで過去の収益まで確認することはありませんでしたが、現在の時点で約44万円という数字になっていました。このブログではインフォトップの他に、独自ASP、JANet、A8.net、アフィリエイトBを利用させていただいており、それらの収益合計が約14万円ほどありました。
上記を全て合計すると、このブログが稼ぎ出したこれまでの収益は約58万円となり、10ヶ月で166%のリターンを回収した計算になります。
私がサイトを購入する際は、最低でも1年以内のペイアウトを基準にしているため、今回はうまくいった例と言えます。また、収益も毎月右肩上がりに増加しているため、今後も活躍が期待できるのも嬉しいポイントです。
今回やったこと
それではここからは、ブログのリノベーションにあたり、私が行った施策の話をします。あまり細かい部分まで触れるとキリがないので、大きなものを4つほど紹介します。
- コンテンツの追加
- カテゴリーの再設定
- メルマガをステップメールに変更
- お問い合わせでユーザーとの関係を密に
コンテンツの追加
まずは既存のコンテンツを研究し、必要な知識を勉強しました。既存記事は先ほどお伝えした通り100記事あり、それほど数も多くなかったため、まずは全て読んでから1ページずつエクセルに管理しました。
そうすることで、既存コンテンツの把握と新規で必要なコンテンツの検討ができます。既存記事でしっかり上位表示できているキーワードに関しては現状維持とし、既存記事でカバー出来ていないキーワードを中心にコンテンツを追加していきました。
追加した記事数は10ヶ月で140記事、1ヶ月に直すと14記事、およそ2日に1記事追加のペースでした。実際には最初の数ヶ月で一気に追加していったため、半年を過ぎた頃からは更新のペースを落としています。
アクセスの増加に関しては、コンテンツの追加が主な要因になりました。
カテゴリーの再設定
もう1つアクセスへの貢献を思い出した時に、主な施策がカテゴリーの再設定でした。
既存のコンテンツをチェックした時に、個別記事はキーワードを拾えていたのですが、カテゴリーに関してはキーワードが意識されない形での表記となっていたため、カテゴリーを改めて設定し直しました。
幸いなことに、パーマリンク設定が「ルートドメイン/ポストID」の形式であったため、カテゴリーを設定し直しても個別記事のSEOには影響せずに済みました。
カテゴリー設定をし直すことでミドルキーワードでの上位表示もいくつか成功し、アクセスの増加に繋がりました。
メルマガをステップメールに変更
次は成約の部分です。
このブログの主な成約はメルマガで取れており、ブログはメルマガ会員を増やすための集客ポイントのような役割を担っていました。ところが、肝心のメルマガの内容が成約をメインにしたものではありませんでした。
コンテンツとしては非常に濃い内容だったのですが、ストーリー性が無かったのです。そこで既存のメルマガは別で有効活用し、新しくステップメールを組みました。第1回の配信から最終回の配信まで、成約までのストーリー性を重視したもので作成しました。
その甲斐もあり、成約率(CVR)にも向上が見られました。
お問い合わせでユーザーとの関係を密に
最後は、ユーザビリティの改善です。
このブログでは非常に内容の濃いコンテンツが配信されており、それはアクセス解析でユーザーの反応を見ていても明らかでした。そこで、リピート率の高いユーザー(ファン層)が更に使いやすくなるように、お問い合わせを設けました。
お問い合わせを設けたといっても、ただ問い合わせページを作ったのではなく、問い合わせ専用のランディングページ(LP)を用意し、ブログ内に動線も引きました。そうすることで毎日のようにユーザーからお問い合わせが来るまでになりました。
これが収益にどれほど貢献したか数値で計ることは出来ませんが、ユーザーとやり取りさせていただく中で、「お勧めの商品買いましたよ。」「どれにしようか迷っていたので参考になりました。」などの反響があり、ファンの獲得だけにとどまらず、収益にも貢献したことが伺えます。
どんなサイトにも強みと弱みがある
今回のサイト売買のリノベーション事例は以上になるのですが、最後に私なりに感じたことを少しだけ。
どのようなサイトも、「限られた人」「知識」で作る以上、その人しか生み出せない強みもあれば、その人には足りない弱みも必ずあります。それは今回買い取ったサイトも同様で、既存の良い部分はそのままに、不足している箇所は改善していく必要があります。
そのため、私がサイト購入を検討する際は、サイト自体の資産価値を査定するのはもちろんのこと、そのサイトの強みと弱みを分析して、自分ならどのように貢献できるかを考えるようにしています。
サイトは作ってからが本番と言いますが、強みは伸ばし、弱みは改善することで、常に成長させていくことができます。今回の事例では、それを改めて感じさせてくれる案件となりました。