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サイト売買の相場と価格変動が起こる3大要因

価格の変動要因

ウェブサイトの売買をしようと考えた時に、最初に気になるポイントが「サイト売買の相場」かと思います。

サイト売買の市場はまだまだ未成熟とは言うものの、既に大まかな相場は出来上がっている感があります。ですが、その相場についても買い手と売り手の環境、状況によって価格は大きく変動するものです。

そこで今日は、サイト売買の相場をお伝えするとともに、その価格が変動する要因についてお話していこうと思います。買い手の方、売り手の方どちらにも使える情報ですので、是非参考にしてみてください。

目次

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ウェブサイト売買の相場

この記事を書いている2016年8月現在、ウェブサイトの売買相場はおおよそ月収益の12ヶ月分となっています。たとえば、毎月5万円の利益があるサイトであれば、5×12=60万円で売却できる可能性があるということです。

ただし、この数値はあくまで平均売却額として参考にしてください。サイトの質、購入者と売却者の状況によって、売買価格は大きく変動します。具体的には、月収益の10~18ヶ月分の間で変動すると考えてください。

それでは次に、価格が変動する要因について見ていきます。

売買価格が変動する要因

変動要因① 交渉期限

これは主に、サイトを売却する側の都合にはなりますが、交渉期限の長さによって売買価格が変動するケースがあります。

最もよく見られる例としては、売却希望者が早期の契約を望んでいるケースです。「新規事業に向けて事業資金が必要となった」「借入に対する返済金が不足している」など、急なお金が必要な場合に売却金額を下げる場合があります。

こういったケースでは、購入者もスムーズに資金を用意する必要はあるものの、月収益の11ヶ月、10ヶ月、場合によってはそれ以下で取引されることもあります。良いサイトを安く仕入れたいのであれば、こういった売却者のみを狙うのも良いでしょう。

また、先ほどとは逆に交渉募集の期間が長いケースでは、売買金額が高くなる傾向があります。募集期間が長いということは、それだけ購入希望者も増えるため価格競争が起こります。加えて、「どうしても欲しい」と感じた方は、相場に関係なくお金を出すこともあるためです。

変動要因② コンテンツの質

ウェブサイトを買い取るうえで最も重要な指標の1つにコンテンツの質があります。昨今のSEO環境を見ていただくと分かる通り、検索順位において最も必要なことはコンテンツです。

コンテンツさえしっかりしていれば、グーグル等の検索エンジンにおいて上位表示されることはもちろん、継続的な集客が可能となります。そのため、この先も長く生き残れるようなコンテンツが用意されたサイトには、相場以上の価値が付く場合も多いです。

逆に言うと、被リンク(バックリンク)に頼ったブラックハットな手法で検索順位を上げたようなサイトでは、「いつ順位が下がるか分からない」というリスクの元、運用していかなければなりません。そのため、売買価格は相場よりも低く見積もられます。

もちろん、コンテンツがしっかりしたうえで被リンクも付いていることが理想なのは言うまでもありませんが、サイトの基盤となるコンテンツがどれだけ質が良いか(内容の濃さ、情報の差別化、切り口、情報量.etc)が、サイトを評価する際の軸になります。

 

また、コンテンツの質が高くとも、個人にブランディングしていたり特定商品に絞った形でサイトを構築している場合にも、売買価格が低く見積もられるケースが多いです。

個人にブランディングしている場合には、「その人物を引き継いだ状態で継続運用する必要があること」、特定商品に絞っている場合には、「その商品の販売が終了し、収益が無くなってしまう可能性があること」などが、見積り低下の理由として挙げられます。

変動要因③ 買い手のウェブ運用環境

最後の価格変動要員としては、購入する側の環境が挙げられます。サイトの評価に加えて、購入する側がそのサイトをどれだけ有効活用できるかが売買価格に大きな影響を与えます。

たとえば、美容に関する情報サイトと金融に関する情報サイトが売り出されていて、仮に、それら2つのサイトのコンテンツの質や収益性は同程度であったとします。その際、もし買い手として美容関係の商品を扱う企業が2つのサイトを見たらいかがでしょうか?

美容関連の商品を扱う会社にとって、美容の情報コンテンツは得意分野のはずです。そのため、購入後もスムーズに運用を引き継げるだけでなく、今よりも質の良いコンテンツを追加することで収益を増加させられる可能性もあります。

また、自社の得意なジャンルという話でいえば、既にオウンドメディアを所有している企業が、運用サイトを買い足す形の買収も有り得ます。共通ジャンルのサイトを運用することで被リンクやアクセスを流せるなど、相乗効果(シナジー)を産むことが出来ます。

そういった場合には、購入するサイトの価値以上に得るものがあるため、売買価格は高くなるケースがあります。

 

更に、もっと分かりやすいケースとしてはアフィリエイトの特別単価専売契約などです。既にサイトを運用している場合、特定商品やサービスのアフィリエイトで特別単価や、他サイトでは扱っていない商品を専売している方もいます。

たとえば、これから買い取るサイトでA商品がアフィリエイト単価1万円で月に1個紹介できているとします。その際、もし購入者がそのA商品の特別単価を持っており紹介料が1.5万円だとすれば、運用を交代した時点で月収益が1.5倍になることが予想されます。

このように、購入者にとって有利な条件が揃っている場合にも、売買金額は高くなるケースがあります。そのため、人気ジャンルであるほど売りやすく、金額も相場より高くなる傾向があると言えます。

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この記事を書いた人

2015年10月独立起業。2017年10月法人化。社員数名の少数精鋭チームにて、サーバー移転の代行サービス『サイト引越し屋さん』の運営や、投資家としてWebサイトのM&Aをやりながら、サイトM&A専門メディア『サイトM&Aカレッジ』の監修もしています。

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