販売力のあるステップメールを作成するために大事なこと【初級編】

ネットビジネスのセールスを考えたとき、ステップメールのようなDRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)は強力なツールになります。

ウェブページのようにユーザーから自発的に見にきてもらう受身の媒体とは違い、こちらが意図したタイミングで、意図した順番で情報を届けることができるためです。いわゆる攻めの媒体なわけです。

ですが、いくらステップメールの成約率が高いと言われても、いきなり書くのは難しいです。私も初めはうまくいきませんでした。初めて書いたステップメールの成約率はほぼ0%で、自分の文才を恨んだくらいです。

 

ですが、今では10%を超えるシナリオも作成できるようになり、ステップメールを作成する能力は才能ではなく、ただの訓練だということが理解できました。

そのため、この辺で一度、売れるステップメールを書くうえで私が大事だと思うことをまとめておこうと思います。また、記事は3つのシリーズに分けて書こうと考えています。

今回は初回ということで、まずは誰にでも必ず即行可能な内容から紹介していきます。最低限のチェックリストとして活用してみてください。

【このシリーズの記事】

⇒販売力のあるステップメールを作成するために大事なこと【初級編】

⇒販売力のあるステップメールを作成するために大事なこと【中級編】

⇒販売力のあるステップメールを作成するために大事なこと【上級編】

 

目次

ヘッダー

メール本文で最上部にあたるヘッダーについては、送られたメールが「どんなものであるか」を示します。たとえば、「サイト売買」のステップメールを作成するなら、ヘッダー部分にはそれを示します。

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ヘッダーを作る際は、それがヘッダーであることが明確に分かるように、「=」や「-」など記号を使って他の部分との境界線を作っておきましょう。

このヘッダーを用意しておくことにより、メールを開いた瞬間に迷惑メールと間違われて削除されることは回避できます。

メール冒頭の挨拶文

メールの書き出しは定型が決まっています。書くべき内容は「挨拶」と「お礼」です。

こんにちは(こんばんは)、サイトマートの彦坂です。
いつも当メルマガをご愛読いただきありがとうございます。

 

社会人になるとビジネスメールの講習を受け、”メールの最初は挨拶を必ず入れましょう”と指導を受けます。たとえば、「いつもお世話になっております。サイトマートの彦坂です。」などは、よく見かけるビジネスメールの書き出しではないでしょうか?

ですが、会社では普通にやっていることでも、私情のビジネスになると急に忘れたりするものです。挨拶もなしに、急に本文から書き出してしまっては、読者の方もビックリしてしまいます。感覚でいうと、ノックせずにいきなり部屋に入って来られたような感覚ですかね。

対面の場においても、挨拶がしっかりできる人間は信用されます。ネットであってもそれは同じです。というより、顔が見えないからこそ、こういったマナーには気を付けるべきです。信頼できる人間からのメールならば、話を聞く気にもなるはずです。

文章の見易さ

ステップメールは1通1通が勝負です。ステップメールで成果が出るのは、セールスの段階まで読まれてから。そこまで読まれなければ、どんなに途中まで順調だったとしても、1通で全てが台無しになることを注意してください。

せっかく5通目まで読んでくれたとしても、6通目がクオリティの低い内容であったり、もの凄く読みづらい構成であった場合、その後のメールを読んでくれなくなる可能性があります。最悪の場合、購読を解除されることもあるのです。

ここでは内容の良し悪し以前に、読んでもらうための最低限の「文章の見易さ」を解説します。読者の方達は、大事な時間を消費して私たちのステップメールを見てくれています。そんなユーザーのために、少しでも見やすく伝わりやすい文章を意識していきましょう。

 

1通につき、1つの事柄を

これはブログの記事を書くときも同じことが言えますが、1通のステップメールでは1つの事柄についてだけ触れてください。

たとえば、今回のステップメールでは「サイト購入における注意点」を送ろう決めたなら、その内容だけに絞って配信しましょう。途中から急に「サイト売買の投資的価値」に移り変わったりするなど、書きたい事柄が他にもあるならば、次回に回してください。

情報を伝えるときは、伝えたいことに絞って伝える。あれこれ詰め込まずに集中するからこそ、伝えたいことを正確に伝えることができます。

1文の長さを調整する

突然ですが、あなたのステップメール読者は、PCユーザーが多いですか?それともスマホユーザーが多いでしょうか?それによって1文の長さにも注意を向けましょう。スマホユーザーが一定数以上いるなら、基本的にはスマホに最適化するべきと考えます。

たとえば、下記のような文章があったとします。

メルマガ読者の中にはスマホユーザーも多いため、1文の長さが長くなってしまうと非常に見づらいですよね。

そのため、読みづらくならないために、適切な位置で改行を入れたり、行間も調整し、見やすい文章構成を心がけましょう。

 

もしスマホユーザーにこの形で送ってしまうと、文章がぎゅうぎゅうに表示されて、非常に見づらいです。SMSで受信した場合、3~4行の文章が画面を埋め尽くすことになります。

それを改善するには、1文の長さを短く調整するか、または改行の位置を調整して見やすくしてあげましょう。たとえば、私が使っているiPhoneの場合、1行は18文字まで入ります。ですので、18文字以内で改行すれば、読みやすい形にすることができます。

最近のメルマガ読者の中には、
スマホユーザーも多くなっています。

スマホユーザーにとっては、
1文の長さが長くなってしまうと、
非常に読みづらいですよね。

そのため、読みづらくならないように、
適切な位置で改行を入れたり、

行間を調整するなどして、
見やすい文章構成を心がけましょう。

 

スマホユーザーにとっては、こちらの方が見やすいと思います。

意味の区切りを明確に

先ほどは「1文」について触れましたが、次は「段落(パラグラフ)」について触れていきます。段落とは、文章の塊を意味します。1文だけでは伝えきれない事柄も、4文、5文と連ねることで理論を組み立てることができます。

ですが、せっかく作った段落も、見せ方を間違えると意味が伝わらない恐れがあります。段落ごとにしっかり意味を伝えていくには、境界線をはっきりさせることが重要です。

たとえば、「サイト購入における注意点」という内容のステップメールを配信する際に、段落が3つあったとします。

  • 注意点① ○○○○○○○○
  • 注意点② ××××××××
  • 注意点③ ++++++++

この場合、各段落を明確に分けるために以下のように記号で区切ります。

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注意点① ○○○○○○○○
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本文

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注意点② ××××××××
================

本文

 

このようにすると、段落の区切りが明確になることで、内容を正確に伝えることができます。

 

また、もし段落の中に階層構造を作りたい場合には、以下のようにします。

================
注意点① ○○○○○○○○
================

本文

注意点①-1 ########
——————

本文

注意点①-2 ********
——————

本文

締めの言葉

メール冒頭での挨拶文同様に、メールの最後でも締めの挨拶を書いておきましょう。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

明日は、「~~~」についてお伝えしますね。

次回の配信もお楽しみに。

 

締めの挨拶についても特殊な部分はありません。まずは、時間を割いてメールを読んでくれたことに対する感謝の意を示すことが大事です。あとは、「次回の配信内容」や「配信時間」が決まっているなら、それも合わせて記載しておくと次回も読んでくれやすくなります。

フッターについては色々と工夫もできるので、【中級編】にて解説します。

配信時間について

【初級編】のラストとして、ステップメールの配信時間について触れておきます。

まず全体の決まり事として、ステップメールの配信時間は毎回同時刻に設定しておきましょう。毎回同じ時間にしておくことで、ある時間帯になるとそのメールを読むことが習慣化されてきます。習慣化されることで、メールの開封率、精読率も向上します。

ちなみに、「配信時間をいつにするか」については、ユーザーの属性に依存します。

たとえば、読者のほとんどが会社員である場合と、主婦である場合には、最適な配信時間も変わってきます。なぜなら、生活が異なるためです。会社員の方であれば夜の時間帯の方が読みやすいでしょうし、主婦の方なら昼の方が時間的に余裕があるかもしれません。

 

つまりは、読者の環境に合わせて、最も読みやすいであろう時間に設定すべきです。

ただし、配信時間はあくまで配慮であって、それによって開封率が極端に変わるわけではありません。本当に良い内容を書いていれば、いつ送ったとしても読者はちゃんと読んでくれます。

さすがに、深夜や早朝などは常識で考えても迷惑なので、避けるようにしましょう。私の場合、もし迷った場合は、比較的時間に余裕のある方が多い時間帯(20~22時)で設定するようにしています。

 

これにて「販売力のあるステップメールを作成するために大事なこと」の【初級編】を終わります。【中級編】と【上級編】もお楽しみに。

⇒販売力のあるステップメールを作成するために大事なこと【中級編】

⇒販売力のあるステップメールを作成するために大事なこと【上級編】

     

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