最近クライアント様からいただいたご質問に、このようなものがありました。
サイトを丸ごと移行する場合、元のサイトから新しいサイトへはリダイレクト(自動的にページが切り替わる仕組み)を利用すればいいのですが、元のサイトが残っている場合には、旧サイトのアクセスを活かす意味で、新サイトへの導線作りが重要になります。
導線の設置場所は主に3箇所
旧サイトから新サイトへの導線を設置する場合、大きく分けて3箇所考えられます。
それが以下です。
- ヘッダー内のメニューへ新サイトへのリンクを追加
- サイドバーに新サイトへのリンクを追加
- 個別記事の直下に新サイトへリンクを追加
それでは、当ブログをサンプルに、各配置の解説していきたいと思います。
ヘッダー内のメニューへ新サイトへのリンクを追加
ブログ等のサイトタイプにかかわらず必ず存在するのが、このヘッダー内のメニュー(グローバルナビゲーション)です。この箇所はページを開いた際に最も最初に目に入る場所のため、ここに新サイトへのリンクを追加することで、アクセスを流すことが可能です。
リンクを追加する際は、新サイトの「サイト名」をそのまま設定してもいいと思いますし、「姉妹サイトはこちら」「メインサイトはこちら」のように、新しいサイトの位置づけを意味する言葉を入れるのも効果的です。
サイドバーに新サイトへのリンクを追加
旧サイトが2カラム(2列組のデザイン)または3カラムの場合には、サイドバーにも導線を設置しておきましょう。
サイドバーに導線を引く場合には、バナー画像またはテキストで掲載することが可能です。バナー画像で掲載したいけれど画像編集が困難な場合には、ココナラ等のサービスを使えば、1,000円ほどで制作してもらうことが出来ます。
テキストで表記する場合には、アンカーテキスト(リンクに設定する文字列)は先ほどのヘッダーメニューで使用するタイトルと同じ考えで大丈夫です。ただ、サイドバーの場合は掲載面積が広く取れるため、出来れば新サイトを作った経緯や役割も併記しておくと、よりクリック率が高まります。
個別記事の直下に新サイトへリンクを追加
今回ご紹介する導線設置場所の中で最も効果のある箇所が、個別記事の直下です。各記事を読んでくれたユーザーに対して次の閲覧先を提供する意味で、自然な流れを作ることが出来ます。
たとえば、以下のような構成です。
今後の更新はこちらで行っていきます。
読者の皆様、今度もご愛読よろしくお願い致します。
>>新サイトへのリンク
こうしておくと、既存の読者を新サイトへスムーズに流すことができ、既存ユーザーの流出を防ぐことが出来ます。
新規サイトを作る場合、ある程度のアクセスを集めるまでには時間がかかるものです。ですが、既に既存のサイトにて読者を集めている方の場合、新しいサイトに既存の読者を集めることで、かなりのスタートダッシュが可能になります。
ただ、個別記事下の導線の注意点としては、全記事共通で設定が可能かという点です。
無料ブログサービスの場合、サイトデザインの中で編集できる箇所が限られているため、記事の直下に共通して表示できないケースがあります。その場合には、全ての記事を手作業で編集して、1記事ずつ追記していく形になります。
または、標準の機能では編集できないけれど、HTMLテンプレートであれば直に編集できる場合もあります。この場合はHTMLの知識が必要にはなりますが、全記事共通の案内文を表示可能です。
ポテンシャルを大事に
本日は旧サイトから新サイトへの導線のお話をしましたが、いかがでしたでしょうか?
先程もお伝えした通り、新規サイトの構築初期では、アクセス源は非常に貴重な存在です。それを既存ユーザーで補えるのであれば、活用しないのは勿体無いです。今まであなたのコンテンツを楽しみにしてくれていたユーザーのためにも、しっかりと新サイトの案内をしていただければと思います。